イメージ画像

『訳あり』の本当のワケ?!

通販でよく目にする『訳あり』
 
一体この『訳あり』ってどの程度までワケがあるなのか?
を詳しく解説していきます。

 

カニを取り巻く環境

 
まずは、カニを取り巻く現代の環境を知っていただきたいと思います。
 
現在、タラバガニ・ズワイガニ・毛ガニなど
デパートやスーパーでの小売店、テレビCMやネット広告の通販などで
高級品であるカニの販売を見かける機会が多いと思います。
 
低価格でこの量!というような魅力的な商品も数々あります。
 
中でも最近人気の『訳あり』商品。
 
現在は、カステラの耳から始まり、パソコンまで訳あり商品のオンパレードです。
 
高級品が安く買えるとあって、とても人気です。
 
高級品のカニもやはり『訳あり』は存在します。
 

カニの訳ありとは

 
まずカニにも養殖物と天然物があります
 
ご存じの通り、養殖物は人工飼育で養殖されたカニ、
天然物は、日本海やオホーツク海、アラスカの海で漁をしてとれたカニです。
 
少し話がずれてしまいますが、以前は高級品であった「鯛」!
 
現在、私たちの食卓にあがる鯛の刺身は残念ながらほとんどが養殖物です。
 
※養殖を否定していません!むしろ感謝しているぐらいです。
 
天然物は、値が高くなかなか食卓にはあがりません。
 
これと同様に現在、カニの養殖も盛んに行われています。
 
ただし、養殖が行われているのは、ズワイガニや上海蟹などで
タラバガニ=養殖技術なし、毛ガニ=養殖するのが高い
などを理由に未だに天然物だけとなり高いです。
 

訳ありが生まれるワケ

 
養殖物でもやはり高いのがカニ。
 
技術の発達で今後アジを買うが如く、スーパーで買ってみたいものです。
 
養殖物であれば、このぐらいの大きさにカニが育ったら市場に出荷する
といったサイズにあわせた出荷が可能です。
 
しかし、天然物のカニはそうはいきません。
 
漁をする気候・時期、その年の海の状態によりカニの生育環境が異なります。
 
漁師は海から港に帰った後すぐに獲れたカニを選別します。
 
※遠洋の場合、船上で行う方が大半かと思います。
 
仕掛け網で獲れるモノは、小さいカニから大きなカニまで様々です。
 
船上の漁師や市場でのカニ選別漁師の嫁(パートさん)達がカニの大きさにより
2L~5Lなど多彩なサイズわけをしていきます。
 
小さなカニ1トンと大きなカニ1トンではカニの価値も違います。
 
選別時は、カニ足が揃っているか?なども確認しており
3Lクラスでも足が足りないなど様々な要因によって
訳ありと称されるカニになったりもします。
 
ただ2Lクラス以上のカニで足が揃っていないものに関しては、
真空パックのさばき済みのズワイガニの足やポーションわけされ、
カニ鍋セットなどで販売されることもあります。
 
一見、上述したようなことは悪い印象を受けてしまいそうですが、
2L以上などのカニをまるのまま(そのままの意味)を買おうとすると
養殖物でもそれなりの値段となっています。
 
訳ありとして判断されたカニの足だろうがセットであろうが、
私たちカニを食べる側にとっては低価格で良質のものが販売されるので
良いものだと私は感じています。
 

訳ありにも種類アリ

 
上述した訳ありは、2L以上などのズワイガニやタラバガニなどの
まるのままで販売できないカニ加工して、
別の商品として販売されるものです。
 
一般的にはこの商品は、十分な価値があるため『訳あり』と称されて
販売されることはあまりないと思います。
 
『訳あり』ガニとして、現在流通しているものの訳は一体なんでしょうか?
 
その訳が発生するのは、上述した選別作業時です。
 
カニ漁をする場合、海に大きな網を仕掛けてカニを一網打尽していきます。
 
その際、Lクラス級にならないカニも当然獲ってしまいます。
 
そのカニを「また来年な!」と言って呑気に海に帰すことは、
テレビの釣り番組ぐらいです。
 
※ただし、網にかかった全体のカニサイズによっては、
資源保護の観点から帰すことも多々あります。
 
話を元に戻しましょう。
 
カニ漁をするとどうしても、Lクラス級に満たないカニが当然出てくるということです。
 
よっぽど小さなカニであれば、寿司屋の蟹の味噌汁などの多少の需要がありますが
すべてをそれにまわすにはもったいないLクラス級以下のカニが出てきます。
 
築地の卸売りでもそうですが、売るのには満たないものをハンパ物と呼び
 
極端な話をすると従業員に持って帰らしたり、
ハンパ物を専門に買いとってくれる飲食店などに箱売りしたりします。
 
カニも同様なことがあり、中途半端なサイズのハンパ物のカニは、
kg(キログラム)単位での販売が行われています。
 
当然、キロ単位なので大中小のカニが入り乱れてます。
 
そういったカニを再選別しそれなりのサイズにみつくろって
『訳あり』としてキロ単位で販売する場合もあります。
 
これも話を聞くと「 なんだか悪い物 」に聞こえてしまいそうですが、
カニの大きさは違えどカニ一緒です!
 
いいことばかりのように書いてきましたが、
『訳あり』のカニにデメリットは本当に存在しないのでしょうか?
 
当然、上述した良い物が低価格で手に入るということがメリットとすれば
デメリットが存在します。
 

『訳あり』のデメリットとは

 
『訳あり』と称されるカニのデメリットとは何があるのかを簡単にまとめました。
 

1:カニの食べ応えの個人差がある

2L級以上もL級以下のズワイガニの両方にいえることですが、
カニの殻や甲羅もグラムもどうしても入ってしまいます。
 
カニの大きさに比例して、身の大きさが変わりますので
当然カニの食べ応えが変わります。
 
2L級以上であれば、身を堪能できるかと思います。
 
L級以下のキログラム系は、足の太い部分であれば食べやすいのですが
足の先部分になるとほとんど身が無く、殻のみといった感じです。
 

2:上述した訳ありの種類以外のワケがある

上述した訳あり以外で、冷凍保存期間の問題があります。
 
カニが皆さんが召し上がるまでをおおざっぱに説明すると
以下の5ステップを踏んで皆さんに届けられます。

  1. カニ漁
  2. 陸揚げ
  3. 釜揚げ
  4. 冷蔵(時期により冷凍)
  5. 配達(お口へGO)

 
一度茹で上げてから冷蔵(冷凍)をされます。
 
冷蔵される多くは、カニの旬の時期なのでいいです。
 
しかし、問題は、冷凍の期間なのです。
 
基本かにの冷凍期間は、一般的に最大で3年です。
 
それ以上過ぎてしまうと、品質の悪化があり解凍をしても
身が冷凍やけしてしまい水分とともにカニの旨みが飛んでしまい
食べるに堪えないカニとなってしまいます。
 
こういったカニを訳ありとして出しているところもあります。
 
ただ、冷凍がいけないというわけではないので注意してください。
 
※冷凍のカニを解凍して配達される場合もあります。
ただしその場合、ちゃんと解凍してくれている場合が多いです。

3:もはやカニが違う

以前、「カニ通販で失敗しない5つのお約束」で解説した
タラバガニとアブラガニの話です。
 
タラバガニとアブラガニは非常に似ており、
その見極めるポイントが難しいと話をしました。
 
そういった手段で、実は違うカニを販売していた業者などは
一掃されておりその手段で『訳あり』と称したカニは出回りにくいと思います。
 
以前にも解説したとおり、実際2003年3月までは
現在のタラバガニを『 本タラバ、タラバガニ 』、
現在のアブラガニを『 タラバ、アブラタラバ 』と読んでおり
 
これでは、「どれがタラバなんだ」と消費者が困るという理由から
水産庁お達しで、現在の名称に変更されたということなんですけどね。
 
以上が『訳あり』として食卓に届くカニの大まかな理由です。

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

タグ

トラックバック&コメント

この投稿のトラックバックURL:

コメントをどうぞ

このページの先頭へ